刺繍作家をしています。
このブログをご覧くださっている皆さんの中に「刺繍が楽しそうで見に来てはいるけれど、自分がやろうと思うとなんだか難しそうでやる気になれない」という方や、「暮らしに役立つものを作ってみたいけれど自信がない」という方はおられませんか? これは今まで私が百貨店さんで店頭実演をしている時などに、たまにお客様から実際に聞かされた小さなお悩みです。
今日はそんなお悩みにまた一つ、新しいご提案をしてみたいと思います。
リネン の カーテン を 手作り してみませんか?
先日、うちにある2つの窓にちょうどいいサイズのカーテンをリネンで縫いました。
窓の高さ(に上下を少しずつプラス)に合わせた長さがちょうどリネンの布巾と変わらなかったので、今回はリネンを横にするような形でカーテンを縫うことにしました。
作り方
作り方は本当に簡単。
カーテンの高さ・横幅にそれぞれ上下、左右で少しプラスが出るくらいのサイズにリネンをカットします。
あまりちょうどすぎるサイズにすると窓に対して足りなくなった時に嫌なので、少し余裕を見たうえで、縫い代に取られる分もプラスしてリネンをカットします。私の場合は、布端は三つ折り縫いをするので縫い代は各1.5cmほどとしました。
また、私は布巾がちょうど窓の高さに上下を少しプラスしたくらいだったので、今回はリネンを横にしてカーテンを縫いました。
ですのでカーテンの上下がリネンの耳という状態になります。この耳はそのまま使用し、縫わずにリネンを使用しました。
カーテンがすとんと下に落ちるような作りにしたい方は
カーテンの下部を三つ折り縫いする時に深めにしておくとその重みですとんとしやすくなりますよ。
カーテンの上部に市販のようなひっかけ器具を付けられたい場合は
そのためのテープが手芸屋さんで販売されていますのでそれを縫い付けます。
でも私はとにかくリネンの風合いがそのまま…というようなナチュラルでシンプルなものにしたかったので、クリップで留めるだけの仕立てにしました。
こだわった点
- リネンの風合いが主役!!
- 縫い方などにデザインを入れもしない(だってリネンの風合いが主役だから)
- 漂白したほどの白でもなく、生成らしい生成ほど黄色くもなく、まさにミルクのような色合いのリネンを使いました。(色にこだわりました)
手作りのカーテン お気に入りポイント
これは私が毎朝目覚めて一番はじめに目にする景色です。
まるでカーテンと窓がひとつの照明になったようなやわらかな自然の光が本当に気持ちいい!! カーテンがカーテンだけでデザインとなるのではなくて、窓の向こうの光とセットになって一つの美しい風景を作っています。
この美しさがリネンの力です。そしてこういったリネンの風合いは、どんなおしゃれな柄のカーテンにも負けない…と私は思っています。
わりと大きな面積のものだからこそ、何も邪魔せず、主役にもなりすぎず、空間を美しくしてくれるこんなカーテンが好きです。
いつかは刺繍を入れてもいいな…でもとりあえずは先に仕立てて使いながら考えよう…なんて思っていましたが、もしも刺繍を入れるのならどうせならちょっととかじゃなくてばっちり入れたい。そうでないなら何もないこのナチュラルなままでいてほしい。
今はそういった気持ちです。
ネットショップのご案内
「暮らしの刺繍雑貨店」では、今日ご紹介したカーテンに使用したリネンも販売しています。(「normalリネン」という商品名です)
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