刺繍のある暮らし(連載)

刺繍のある暮らし 09|クロスステッチの全面刺し

こんばんは。刺繍作家のアズママイコです。

刺繍作品アルバムの 09 をお届けします。

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西梅田|MLESNATEA OSAKA

クロスステッチのポーチと

2019.8.6.

この頃は、自宅教室がとにかく忙しい時期でした。1回のレッスンで6人以上をお迎えすることもあって──つまり、コロナ前のことです。

レッスン中は刺繍が大好きなことを再確認する時間でもあり、その場の作業もおしゃべりも、すべてが楽しくて。ついつい張り切りすぎてしまい、レッスンが終わると一人ソファに座って、しばらくボーッとしてしまうこともあるほどでした。

「人に気を遣って疲れる」というよりは、楽しくてはしゃいで、自分のテンションに自分が疲れ切ってしまう感じ。

そんな私が、ひとりの静かな時間を味わいたくて(意外と言われますが、こういう一面もあります。それくらい、自分で自分のテンションに疲れます)通っていたのが、ムレスナティーさんでした。(当時のお店の名前は「THE TEA」でした。)

おいしい紅茶をゆっくりいただきながら、カウンター席からはスタッフさんが紅茶を淹れる手元が見えて。ちょっとトリッキーな紅茶の作り方のちょっとしたコツを教えていただくこともありました。

価格的には私には少し贅沢なお店でしたが、私はここを「私の紅茶教室(お稽古通い)」だと思って、色々と出していただいたフレーバーティーの中から気に入ったものを選び、その茶葉を買って帰るまでがひとつのセットになっていました。

 

クロスステッチの全面刺し

懐かしいこんちゃん。会いたいな、会いたいな。

実はキットとしてお出ししてはいないのですが、このような「全面刺し」の図案を、ひそかに企画していたことがあります。この写真の右手前にある、ビーズ刺繍の小さなブローチ(針山として使っています)を、クロスステッチで表現してみようとしたものです。

少しずつ刺し進めていたのですが、途中で「もう少し練り直したいな」と思い始めて、そのまま寝かせていたら、寝過ごしてしまい、そのままに…。

この写真。ちょっと離れて見てみると、なかなかリアルに見えてきませんか?写真のような質感に仕上げるために、たくさんの色を使って、細かい刺し目で構成されています。近くで見ると分からなくても、少し引くとふわっと立体的なモチーフが浮かび上がってくる。全面刺しって、そういうところがすごく面白いなあと改めて思います。

 

ビーズ写真の集作

こちらも、先ほどのクロスステッチにしたかったブローチと同じもの。手元にたくさんのビーズ作品を並べて、こんなふうに全面刺しのデザインができたら素敵だなあと夢見たこともありました。……でも、もうそんな若さはないかもしれません。

刺すのは簡単なんです。でも、その前段階の「図案を作るパワー」がなかなかなもので。そうだなあ……30年後くらいに、50年若返るような薬があれば、迷わず飲んでやります。

 

「魔除けちゃん」

 

ビーズ刺繍のポニーフック

ビーズ刺繍ついでに、ポニーフック、再び。

実は私、ヘアアレンジがにが…以下同文。

左下のピンクとえんじのポニーフックは、「赤福」とその包装紙みたいでとても気に入っています。

うちの教室のお生徒さんたちは、おしゃれなお菓子に詳しい方がとても多いのですが、私はそのあたり、まだまだ超初心者でして。

なんとなくのイメージですが──お菓子上級者さんは「粒あん派」が多いような気がします。それが通っぽい。ちなみに私は、迷いなく「こし餡派」です!

 

小さなお花刺繍のニードルブック

この作品は、私がいちばん初めにデザインしたキットです。この写真の頃には、説明書や使うリネンを新しくリニューアルしていました。その時々の気持ちや、材料の事情。ほんの少しずつ変化しながらも、ずっと長く愛されているロングセラー商品です。

自分で自分らしさが感じられる、大切な作品です。

 

こぎん刺しのヘアバレッタ

楕円のブローチ台に、いろんな模様をぎゅっと。落ち着いたトーンで、でも遊び心を並べるみたいに。

 

「暮らしの刺繍会」総会

講師をお招きしての講演

本当は毎年やりたいと思っているのですが、実はまだこの一度(2019年)しか開けていない「暮らしの刺繍会」の総会。

このときは、夫に紹介してもらった税理士さんを講師にお招きして、主婦やOLが自分のペースで刺繍を仕事にするということ、確定申告の基本的な流れや考え方などについて、分かりやすくお話しいただきました。

谷町四丁目|Macauda(南イタリア料理店)

会場は、近所のイタリアンレストラン「マカウダ」さん。

お肉もお魚も楽しめるフルコースで、総会中にもキッチンの奥では仕込みが進んでいました。しっかりと学んだあとは、楽しみにしていたおいしいお昼ごはん。とても楽しい会でした。(また、ぜひやろうと思っています。)

 

刺繍のある暮らし

このアルバムシリーズを通して、少しずつ過去の作品を振り返っています。前回のvol.8 も、よければあわせてご覧ください。

 

ちょっとだけ近況報告

今秋。できたら東京や名古屋でのワークショップを実現したいな…と、今日、LINE公式アカウントからご案内をお送りしました。今回は、11月後半〜12月前半で「どの日であれば参加したいですか?」という、日程に関する簡単なアンケートをお送りしたところです。

ここからは、いただいたお返事を集計して、人数的にも日程的にも実現可能かどうかを検討していく予定です。

もしもこのブログを読んでくださっている方の中で、まだLINE公式アカウントをお友達追加されていない方の中に「東京・名古屋・福岡」でのワークショップにご興味がある方がおられましたら、ぜひお友達追加のうえで【ワークショップ参加希望】とメッセージをお送りくださいね。

大阪以外でのワークショップについてのご案内

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はじめての刺繍教室 手芸キット 認定講座のご案内

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刺繍作家 アズママイコ

1979年生まれ・大阪市在住 「かわいいを持ち歩く」をテーマに作品やキットの制作をしています。 2010年刺繍作家として活動を開始、2012年10月刺繍教室を、2016年5月からは仕事にしたい方向けの認定講座も始め、これまで200名以上の方の刺繍デビューをお手伝いしました。 ★家族:夫、高3長女、高1次女 ★趣味は洋ラン・ピアノ

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