皆さんこんにちは。刺繍作家のアズママイコです。
今日は誰に質問されなくても私から語りたい
クロスステッチ の分類とそれぞれの楽しみ方
についてご案内したいと思います。
ここを押さえると暮らしにあった楽しみ方が
できるはずです!
本題に入る前に、
そもそも「クロスステッチ がどんなものなのか」を
よくご存知ない方がいらっしゃいましたら
先にこちら↓をお読みくださいね!
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クロスステッチ のやり方は?メリットとデメリットも。|初心者さんにもおすすめ
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何のためのジャンル分け?
まず、どうしてここで クロスステッチ を
ジャンル分けする必要があるのでしょう。
目的はズバリ、
皆さんの気分に合わせて
どんなクロスステッチ 作品に取り組むといいかを
分かりやすくするためです。
ただ「×」を重ねて図案のとおりに刺していくだけの
クロスステッチ ですが、
気分に合わない作品に取り組むと
しんどくなってしまうことも充分にありえます。
小さいと楽で、大きいと大変…?
そんな単純なものではないですよ!!
では実際に クロスステッチ のジャンル分けをしてみましょう!
あくまでアズママイコによる独自分類です!
まずは名前だけでも列挙してみます。
- 上下左右対称デザインタイプ
- つながるタイプ
- アイランドタイプ
- 繰り返しタイプ
- 不規則タイプ
- シンプル配色タイプ(1色や2色など)
- 多色配色タイプ
- 絵画タイプ
- 幾何学模様タイプ
- 全面刺し(←このジャンルは本当に存在します)
いっぱいありますね!
一つ一つを簡単に見ていきましょう。
図案配置に関する分類
クロスステッチ の図案の中でどのような配置のものがあるでしょう。
上下左右対称タイプ
その名のとおり、図案の模様が
上下対称であったり左右対称であったり
もしくは上下左右対称であったりするものです。
たとえばアルファベットでいうと
「C」は上下対称、
「W」は左右対称、
そして「X」が上下左右対称!
ということになりますね。
対称になっているものは形の把握がしやすいので
そうでないものに比べるとミスのリスクが
低くて済みます。
つながるタイプ
たとえば「□」のように周りを一周
ぐるりと取り囲むようなデザインの時には
途中で目数を間違えたりすると
一周がつながらなくなるようなことがありますね。
そういったミスは悪目立ちしますから、
絶対にそうしたくない分、いつもよりも
確認をしっかりとしながら刺す必要があります。
アイランドタイプ
たとえば「ガラパゴス諸島」のように、
色々なモチーフがつながることなく
あちこちに浮かんだようなデザインのものです。
モチーフ同士の間にスペースが空いているので
モチーフからモチーフへ飛ぶ度に
空ける目数を数えなければいけないことが少し手間になります。
ですがその反面、
というメリットもあります。
それはそれで助かりポイント!
繰り返しタイプ
同じモチーフを繰り返すデザインです。
たとえば「A A A」「●●●」といった具合。
これが「A B C」となると
繰り返さないことになりますが、
それでも「a b c a b c」となると
繰り返すタイプだということになりますね。
何がどう変わるかというと、
繰り返すタイプのデザインは
ある程度の分量を刺して頭に図案が入ると、
図案とずっとにらめっこをしなくても
サクサクと刺せるようになるのでが楽しみやすくなります。
不規則タイプ
たとえば
アヒルスワンちゃん、お花、葉っぱ…
というように並びに特にルールなどなく
デザインされているもの。
全て、図案の目数をしっかりと確認しながら
刺す必要がありますね。
「きれいなお洋服を着たお姫様」のようなデザインも
ここにカテゴライズされると考えましょう。
配色に関する分類
シンプル配色タイプ
1色だけ、2色だけ…といったように
糸の色をしぼった配色のものです
多色配色タイプ
先ほどのシンプル配色タイプとは違って
複数の色をつかった配色のものです
リアル性の分類
絵画タイプ
風景や人物、動物など、具体的なものを描くようなもの。
イラストのようなタッチのものもあれば
まるで写真のような作品もあります。
幾何学模様タイプ
たとえば◯や△や□などといった、
それ自体が意味をなさないような図形を並べたりして
連続性を持たせたりしてつくる模様のデザインです。
ちょっと特別な クロスステッチ
「クロスステッチ 全面刺し」と検索するとたくさんの情報が出てきます。
これは私の独自分類ではなく、本当に実在するジャンルだとお考えください。
全面刺し
布いっぱいに隙間なく、
余白になるはずの部分にも全てステッチを入れて
全面を埋め尽くすタイプのクロスステッチ です。
まず一番に有名というとやはり
「HAED(Heaven And Earth Designs)」でしょう。
使用する糸の色の数もとても多くなる傾向にあります。
まるで写真のようなリアリティーはすごいと思うのですが
私の個人的な好みでいうと、
写真は写真、絵画は絵画、刺繍は刺繍。
写真そっくりの刺繍をするくらいなら写真そのものを飾りたい。
と思っています。
こういった考えは人それぞれと思いますが、
私にとって一番表現の幅が広いと感じるのは絵画です。
そして現実に一番近いところにあるのが写真。
では刺繍の一番が何かというと…
一番暮らしに密着できるものであり
一番中毒性があるものですよね!!!!
だからこそ、全面刺しの作品は
いつか必ず自分もデザインするぞ!と思っています。
私のしたいのは、写真を目指すようなデザインではなく
絵画のような刺繍らしい全面刺し!
ちなみにですが2年ほど前に一度トライし、
色のチョイスに納得がいかず寝かせたものがあります。
懐かしい、こんちゃん!(ポメラニアンです)
少し離れて見るとどんなデザインかが伝わるでしょうか。
これは私のデザインしたビーズ刺繍のアイテムを
全面刺しで表現しようとしたものです。
向こうの方に少し写っていますが、
図案枚数もとても多く(20ページくらいになりました!)、
糸の色の種類も多いです。
刺繍糸の管理の仕方や収納についてはこちらをお読みくださいね!
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…とクロスステッチ の 全面刺し については
思うこと、書きたいことがいっぱいありますので
それもまた別の機会に改めたいと思います。
クロスステッチ の分類を把握したうえで作品を選びましょう
さて、今日は私の独自分類で
10種類ほどの刺繍タイプをご紹介してみました。
↑ アイランド・不規則・中型・多色タイプ
今度の記事では上にあるように
どの作品がどういった分類のものなのか
その作品はどういう気分(もしくは性格)の人に
楽しんでいただきやすいものなのかを
これまた私目線で語りたいと思います。
忙しい人にはこれ、
パズルをさくさく解きたい人にはこれ、
難解パズルをスリルとともに味わい人には…
など、その人の暮らしで楽しむコツをお伝えします。
大事なことなのでもう一度書きますが、決して、
「小さい作品が簡単、大きいものは大変」
というだけのことではありませんよ!!
それではまた。ごきげんよう。