皆さん、こんばんは。夏休みが始まったと思ったら、あっという間に7月も最終日ですね。さて、どうですか? お子さんの宿題の進み具合はいかがでしょうか?
今日は、「夏休みに子どもと一緒に刺繍を楽しんでみたい」というママに向けて、おすすめの刺繍キットをご紹介したいと思います。
実は、「子どもに刺繍をさせてみたい」というお声は、教室でも、ネットショップでもよくいただきます。
そんなとき私は、「作って楽しい」「使えてうれしい」を両方かなえてくれるキットをご紹介しています。
夏休みの自由研究や自由課題にもぴったり。はじめての針仕事に、刺繍はとてもおすすめです。
今日は、小学生のお子さんと一緒に楽しめる刺繍キットの中でも、「ママと一緒に作るのがちょうどいい」ものを3つ選んでみました。
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夏休みに子どもと楽しめる刺繍キット|初めてでも安心のおすすめキット紹介
目次 はじめてのお子さん向け|おすすめ刺繍キット3選 子どもが頑張れる、大切なポイント3つ! キットごとの詳細 子どもにもできる! クロスステッチのフレーム作品 フェルトとビーズで作るニードルブック ...
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親子で作れる刺繍キット 夏休み のおすすめはこの3つ
おすすめキット
KIT006. てんてん巾着
お子さんが刺し子風のステッチを担当、ママが仕立てを。完成後は学校の小物入れにも◎
KIT008.てんてんバッグ
ステッチの面積は少し広め。でも同じ「なみ縫いのような刺し子のステッチ」ばかりですので、コツコツとした作業がお好きなお子さんであれば問題ないと思います。仕立てはぜひママが協力してあげてください。
KIT.012 まるポーチ
丸い形がかわいらしいポーチ。ヘアアクセサリー入れにも、敬老の日のプレゼントにしても。
「刺す」のと「仕立てる」のを分けて作業することで、無理なく楽しく、親子で協力しながら仕上げることができます。
「つくる楽しみ」も、「できた後に使えるうれしさ」も、どちらも大切にしたいからこの3つを選びました。
お子さんと一緒に刺繍をする時のコツ
お子さんと一緒に刺繍を楽しむとき、ちょっとした工夫で作業がぐんとスムーズになります。ここでは、私がこれまでに見てきた親子さんでの手芸の様子から、いくつかのポイントをまとめてみました。
刺すのはお子さん、仕立てはママ担当で
まずおすすめしたいのは、「お子さんがステッチを担当」「ママが仕立てを担当」という役割分担です。
例えば、先にママが仕立てを始めておくと、お子さんも落ち着いて刺繍に取り組みやすくなります。
まだステッチを入れていない場合でも、刺す布以外から縫い始めることができる作品もありますので、ぜひうまく活用してみてください。
布に印をつけてあげると安心
ステッチの位置をわかりやすくするために、布チャコペンシルなどであらかじめ印をつけておくと、お子さんも安心して針を進められます。
写真を見せながら説明してあげるのも◎です。
手芸クリップで「安全にやってみたい」を応援
「仕立てもやってみたい!」という声が出たら、まち針よりも手芸用のクリップをおすすめします。指を刺す心配がなく、子どもでも扱いやすいのがポイントです。

見本通りじゃなくてOK。自由に楽しむ気持ちを
刺繍の分量は、てんてん巾着のように“ちょこっとだけ”でも充分かわいく仕上がります。
また、見本のくまちゃんをネコちゃんやうさぎちゃんにアレンジしてもOK。
「こうしなきゃいけない」はありません。 ぜひ、お子さんの自由な発想を大切にしてあげてくださいね。
作る楽しみ、使う楽しみ
今回ご紹介したキットは、完成後にしっかり使えるものばかり。
- 巾着やバッグは、学校が始まってからの実用品に
- ポーチは、ヘアアクセ入れやちょっとした贈りものにもぴったり
夏休みに作ったものが暮らしの中で生きていく——
そんな体験こそ、お子さんの記憶に残る「本当に楽しい手芸時間」になるのではないかと思います。
私にも、忘れられない「夏休みと刺繍」の思い出があります
少しだけ、私自身の話をさせてください。
私が小学6年生だったある夏。母が買ってきてくれた刺繍キットで、「自由課題」に取り組みました。白い布に、女の子がパンかごを持っている図案が転写されたもの。アウトラインステッチでなぞるように刺すタイプのものでした。
やり方さえわかってしまえば、女の子も、パンも、かごも、そのまわりの模様も——ぜんぶ自分で刺せるのが楽しくて、夢中になって針を動かしたのをよく覚えています。分からないことがなく何も中断せずに済むので、とにかく没頭して刺しました。
音楽と本と刺繍と、ひとりの夏の時間
ちょうどその頃、クラシック音楽のCDを2枚買ってもらったばかりでした。刺繍の時間と交代しながら、「赤毛のアン」も読んでいて。
お気に入りのCDをかけたリビングで、ソファに座って、ゆっくり少しずつ、刺繍を進めていく時間。音楽と本と刺繍が、私の中で自然に混ざり合っていた、夏の午後。
もう20年以上も前に引っ越した家のことなのに、その時のリビングの風景だけは今でもはっきり思い出せるんです。
提出して終わりじゃなかった、私の自由課題
完成した刺繍のキッチンクロスは、2学期に学校へ提出しました。
特別な賞をもらったわけではないけれど、みんなの作品と一緒に展示されたのを見たとき、「ああ、作るのが楽しかったな。刺繍って、ほんとに楽しかったな」と、しみじみ思ったのを覚えています。
学校から返ってきた作品は、母がキッチンで使ってくれました。そこで「もったいない」なんて言わずに使ってくれたことが嬉しかったです。そう劣化することもなく随分と長いこと使ってくれていました。使えるものを自分が作れたことが特に。達成感もばっちりでした。
段ボールや画用紙で作ったようなものは惜しげなく捨てる母でしたから、このキッチンクロスを使ってくれていることに対して「気を遣って残してくれているんじゃない、私は本当に暮らしで使えるものを作れたんだ」と実感できたのでした。
あの夏の思い出が、今のキット作りにつながっています
教室に通わなくても刺繍を家で楽しめること、作ったものを暮らしの中で使えること。そんなキットをデザインしたいという気持ちの原点は、この夏休みの思い出にあります。
(実際、アウトラインステッチで作るリネンクロスのキットもデザインしました!)
そんな思いでデザインしてきたキットの中から、今日は「親子で作れる」を基準に3つの作品を選んでみました。
今回ご紹介したのは、「子どもと一緒に作る」ことをテーマにした刺繍キットでしたが、次回は少し目線を変えてお届けしようと思います。テーマは「ママに作ってほしい、夏休みのキット」です。
お子さんが家にいる夏休みの間でも、ほんの少しの時間で、無理なく、楽しく手を動かせる。そんなキットをご紹介する予定です。「子どもと一緒に作る」のもいいけれど、「自分のためにちょっと刺繍する時間」も、やっぱり大切だから。
ネットショップのご案内
「暮らしの刺繍雑貨店」では、今日ご紹介した3つのキットの他にも、色々な種類の刺繍キットや、アズママイコおすすめの手芸道具をご用意しています。特に手芸道具に関しては、どうしてその品がおすすめなのか、どう使いやすいのかなどについても詳しい説明ページをご用意しています。
お買い物するしないなど関係なく楽しくご覧いただけるように、商品紹介のバナーなども手作りをして(だいたいはiPadで描いています)いますので、ぜひご覧くださいませ。
リクエストをお待ちしています!
このブログでは、ネットショップをご覧になった方からのご相談やFacebookなどで見かけた皆さんのお悩み、教室のお生徒さんからいただいたお声をもとに「誰かの手芸の、何かを解決できるような記事」を更新しています。

ちなみに今までにいただいたリクエストでこれから書いてみようと思っているのは



などです。ぼちぼちと素直な意見を書いていく予定です!
それでは皆さん、夏の暑さに負けず、どうぞ手芸をお楽しみくださいね!
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