ビーズ刺繍 花のこと

パフィオのブローチ

先週から作り始めた作品"パフィオのブローチ"。

今日はこのブローチについていくつか書きたいと思います。

パフィオ とは

「パフィオペディラム」は、「カトレア」「デンドロビウム」「シンビジウム」と並び、世界4大洋ランの1つに数えられます。他のランに比べて特に花の色や模様の違いがとてもバラエティーに富んでいます。袋のような形をした花びらも人気のポイント。

皆さんもよろしければぜひ、ネットの画像やインスタグラムのタグで「パフィオ」「パフィオペディラム」と検索してみてください。とりあえずは毒々しい…!というものがいっぱい出てきますが、そんな中でたった一つ、「これはかわいい…」と思えるものに出会えるかもしれません。

 

ラン という花の魅力

写真はミニコチョウラン。夏から秋にかけては遮光ネットを張ってベランダで自然の雨や風に当てて育てると健やかに育ちます。(この後、上からの直射日光も遮れるようにネットをもう少し張りました)

20才の頃から花を育てるようになった私がずっと苦手だったのがランでした。特にパフィオのような毒々しいともいえる花が好きになれなかったのです。「かわいいからは程遠い…」なんて思っていました。

そんな私がランにハマったのが去年。始めはミニコチョウランでした。お店の開店祝などで贈られる大きなコチョウランを見慣れていた私には、机の上にも置けるほどのこの小さなランがとてもかわいく見えて、一気に大好きになりました。

ランを育て始めてあれこれと見ているうちに、苦手だったパフィオの中にも「これならかわいい…」と思えるものが見つかるようになってきました。

そして、それこそがランの魅力だと今は思うのです。ランの種類は多く、野生種だけでも1〜3万種あるといいます。見れば見るほどいろんなランがあるから、

  • 小さなものが好き
  • 花の色はピンク、紫、白が好き
  • 葉はシルバーリーフが好き
  • 最近は斑入り(葉に模様が出ているもの)にも魅力を感じる

といったような自分の好みに近いものを探して見つけて、それを育てることがとても楽しいのです。

 

嫌いだったものを好きになるということの楽しさ

嫌いだったものを好きになる時って、特別。嫌いだと思う点がまだあったとしてもそれをカバーするほどの魅力を見つけてしまった時とか、自分自身に何らかの成長や視野の広がりが出た時とか。

なのでつい、自分の周りでまだランの魅力を知らない人がいたら、ランがどんなに楽しい花なのかを伝えたくなるのです。

 

パフィオ の ブローチ

ランの中でも特に苦手だった「パフィオペディラム」をアクセサリーにしてみたいと思ったきっかけはそういうことでした。

  • 私の好みが反映されたものを見つける楽しさ
  • 色や模様を楽しむという気持ち
  • 圏外からど真ん中に好きが動くというときめき

私がパフィオのブローチに込めた想いはそういったものです。

 

自然の魅力・ハンドメイドの魅力

そして、自然界にはなかなか存在しない「青のラン」。そういったものを自由に作ることができるのがハンドメイドの魅力です。

花によるのですが、たとえば

  • フリルがかかっているから
  • エッジ(外側の輪郭部分の色が切り替わっている)がかかっているから
  • スプラッシュ(点の模様)が入っているから
  • 大きいから、小さいから

といったような特長がそれぞれ組み合わさることによって、花の苗の価格がどーんと上がることがあります。たとえば富貴蘭といって、とてもよい香りを放つ東洋蘭があるのですが、それは日本でも江戸時代から園芸用として流行し、数々の武将がその魅力に心を奪われたといいます。

今でも富貴蘭を買おうとした時に価値の高いものは何十万円、それをさらにうーんと上回るものも存在します。(ちなみに私は昨日、初めて富貴蘭を手に入れました。1000円前後のものですが、それでも私の好みにあった「ピンク・とても小さなもの」というのに出会うことができて。来夏の開花を楽しみに大切に育てたいと思います)

そういった価値のあるものは、簡単に量産できないからこそ価値があるのだし、それが楽しいところ、グッとくるところでもあります。

ですが、そういった「これ欲しい」を自由に作れるハンドメイドの素晴らしさもあります。

マイコ
私は自然の魅力もハンドメイドの魅力も、どちらも楽しんで暮らしたいです!

 

花を身に纏う

赤毛のアンのように、摘んだ花を胸や髪に飾れたら素敵ですが、そうもいかない私は、「これ!これが好き!!」と思った花をアクセサリーにして飾りたいです。

ワンピースやカットソー、コート、帽子、またはバッグ。

理想は、普段着のカジュアルでシンプルな服アクセサリーとのコーデでお出かけ着にできることです。私自身がよく着るリネン のワンピースやグレーのパーカー、デニム、シンプルなTシャツ、無地のセーター…そういったものに合わせやすいデザインです。

 

この9月にこの"パフィオのブローチ"をネットショップで販売したいと思っています。

価格につきましては昨日決定しましたので、ネットショップ「暮らしの刺繍雑貨店」のお知らせにてご案内しています。(でもそれを編集するなどして、明日以降、こちらのブログでも投稿する予定です)

 

今日のおすすめ

かさばりすぎず、コップと変わらないサイズのマイクロ胡蝶蘭は本当にかわいいのでプレゼントにおすすめです。水やりも毎日でなくて大丈夫。

アクアポット(下の商品)だと水やりの管理もとても簡単です。

敬老の日のプレゼントに刺繍が間に合わない方は小さな胡蝶蘭なんてどうでしょう♡(花が終わった後は適切な管理でまた次のシーズンに花を咲かせることも可能です。それで咲かせることもまた楽し…!)

 

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  • この記事を書いた人

刺繍作家 アズママイコ

刺繍作家。「かわいいを持ち歩く」をテーマに作品やキットの制作をしています。刺繍のある暮らしがどんなに楽しいかをお伝えできたら嬉しいです。

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