こんにちは、アズママイコです。
今日は、名古屋でのワークショップ開催についてのお知らせと、その背景についてお話しさせてください。
まだ正式に日程などが決まったわけではないのですが、少しずつ準備を始めています。LINEでお知らせを希望してくださっている方もいらっしゃるので、その方々へのお返事として、またこれからご興味を持ってくださる方へのご案内として、このページを作りました。
また、今回は刺繍のワークショップという形での開催ですが、名古屋での刺繍教室の定期開催も、今後の目標のひとつとしています。
名古屋での開催について
名古屋でワークショップをしたいなあと言い始めたのは、実は去年の秋。
その時は、私からご案内できる候補日も少なく、日程間近での急な思いつきにより告知もほとんどできずで諦めました。
また準備を整えて出直そう、と思ったところからしばらく。今日、改めて強く「やっぱり名古屋でワークショップをしたい!!」と思うことがあって、こうしてブログを書いています。
実はその「思い直し」のきっかけになったのが、今日知ったひとつの事実です。私にとってはすごくショックな出来事で、かなり個人的な内容ではありますが、そのお話にはこのあと「名古屋に惹かれる理由」のところで詳しく触れたいと思います。もしよろしければぜひお付き合いください。
そんなこんなで、今年の私は去年とは違う。夏のうちから少しずつ声かけを始めて、11月か12月くらいに実現できたらいいなと思っています。
名古屋で刺繍教室をお探しの方にもおすすめの体験会です
今のところ、題材として考えているのは「クリスマスツリーの壁飾り」。インテリアにもなり、プレゼントにもできる、そんな作品です。
去年、東京で開催したときには思いのほかたくさんの方が集まってくださり、嬉しい驚きがありました。実際にInstagramのリール動画で見つけてくださった方も多く、「名古屋でも、きっとご縁があるはず」と信じています。実は、ネットショップで販売をしていると、愛知県からお買い求めくださるお客様も一定数おられます。そうした日々のご注文にも、名古屋という土地とのつながりを感じていて、それが今回もう一歩踏み出してみようと思えた理由のひとつです。

※この記事は、名古屋でのワークショップ開催に向けた想いを書いたものですが、 実はその7割ほどが「歴史好き」の私による語りになっています。ですが、その中にも、刺繍に通じる気持ちや大切にしている価値観のようなものが少しだけながらちゃんと混ざっていますので、 ゆっくりお時間のある時に読んでいただけたら嬉しいです。

名古屋に惹かれる理由
大河ドラマと三英傑のまち・名古屋
名古屋で開催してみたいと思うのは、理由がいくつかあります。
大河ドラマファンの私としては、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康という三英傑の出身地であるということだけで、名古屋はもう「ただの観光地」ではなく、物語がたくさん詰まった土地に思えてしまうのです。
名古屋城の展示も素晴らしかったので、もう一度じっくり観たいと思っています。 前回は金のしゃちほこが出張中で不在だったので、次はその姿も見てみたい。
徳川美術館にももう一度行ってみたいです。展示もさることながら、あの時対応してくださった学芸員さんの親切さがとても心に残っています。
「初音の調度」に心を奪われて
そして、ここからが今日のブログの裏本題。
徳川美術館には「初音の調度」という婚礼調度品の名品があります。 この調度品は、徳川家光の長女・千代姫が尾張徳川家に嫁ぐ際に持参したもので、源氏物語をモチーフにした、当時の最高峰の技術と美意識を結集したものです。


旅行の車中はだいたいクロスステッチ
私は2021年の5月に徳川美術館を訪れたのですが、そのときにはその「初音の調度」は展示されていませんでした。そのすごさを後になってテレビ番組で知り、「ああ、いつか展示されることがあったなら、必ず見に行きたい!!」と思うようになりました。
ちなみに「初音の調度」については、徳川美術館の公式サイトでも紹介されています。写真や説明も丁寧に掲載されていますので、もしご興味があればぜひご覧になってみてください。
ただ、その「初音の調度」が、今年の春、10年ぶりに期間限定で展示されていたこと、そしてその展示がもう終わってしまっていたことを――ついさっき知ったのです。
私は、大きな機会を逃してしまったことに気づき、ものすごく悔しい気持ちになりました。
でも同時に、次にそういう機会が巡ってきたときには、今度こそ迷わず行けるように――名古屋での仕事を、少しずつでも育てていこう。そんなふうに思いを新たにしました。
思えば、それをテレビで見たのも、ちょうどその時に「初音の調度」が展示されていたからに違いありません。そういう大事なことを聞き逃しつつ、私はその調度品の美しさにすっかり心を奪われて、画面へ見入っていたのでした。
暮らしに宿る美しさと刺繍の仕事
婚礼調度とは「暮らしで使うもの」であり、「親の愛を娘に伝えるもの」でもあると思います。 これから先はそばにいてやれなくても、ずっと守ってあげたいという気持ちで、まるでお守りのように持たせる——。
それは、今の時代に刺繍やパッチワークをする私たちの思いにも、どこか通じるところがある気がしています。
源氏物語をモチーフにしているところも素敵です。 私にも、いつかグリム童話や星座の話をモチーフにした連作を作ってみたいという夢があります。
「初音の調度」は公開時期が限られているし、ついこないだまで特別に展示されていたため、この秋には見られないだろうと分かっています。 けれど私は、名古屋の皆さんとの出会いを大切に育てて、いつかは「毎月、名古屋へレッスンに行く私」になりたいと思っています。そして、いつか「これを見たい!」という夢を、刺繍の仕事を通じて叶える——。 それを仕事をがんばるご褒美にしたいという気持ちもあります。
名古屋への思いと「推し活」

見て、この素敵な欄間や天井の美しき仕事を
そうそう、前回名古屋を訪れた際、タクシーの運転手さんが三英傑のお話をしてくださったことも印象に残っています。 その語り口から、名古屋の人たちの地元への愛情がすごく伝わってきました。
私は「誰かが何かを大好きだという話」が大好きです。
それにしても——
うちの教室には、ジャニーズファン、皇室ファン、宝塚ファン、韓国アイドルファン、フィギュアスケートファン、阪神ファン、劇団四季ファン…
本当にいろんな「推し」を持つ生徒さんが集まっています。
みなさん、仕事や育児で忙しい毎日のなかでも、上手にスケジュールをチェックして、チケットを取って、コンサートや展示を楽しんでいるようです。
私はというと、大好きなものはたくさんあるのに、いつも大事な何かを逃しながら暮らしているような気がして。今回の「初音の調度」も、まさにそうでした。
歴史好きになったきっかけ
「太閤さん」と大阪城と、私の暮らし
三英傑のうち、豊臣秀吉は大阪では「太閤さん」と親しまれています。
私も大阪城のすぐ近くに暮らし始めたことで、歴史がどんどんと身近に感じられるようになりました。
この街で暮らしていると、実家(神戸の舞子です)や旅先から車で帰ってくるとき、高速道路の「法円坂」出口を降りたすぐのところで、夜の大阪城がぶわっと現れる瞬間があります。何度もそれを目にしているうちに、「ああ、私たちの街へ帰ってきた」と思うようになりました。
そんなふうに大阪城を繰り返し見るうちに、そのかっこよさにどんどん魅せられて。それが、私の歴史好きに拍車をかけたように思います。
特別な場所が、歴史をもっと好きにする
ひとつの場所や人物が特別な存在になると、そこからどんどん物語がつながり、広がっていく——歴史にはそんな楽しみ方があって、一生をかけて楽しめる趣味のひとつだと感じています。
ご案内方法について
LINE公式アカウントへご登録ください
正式な日程や場所などが決まりましたら、 まずは【LINE公式アカウント】でご案内をさせていただきます。
「名古屋のワークショップについて知りたい」と一言添えてメッセージをいただけますと、情報が届きやすくなります。
なお、今どれだけの方が名古屋でのワークショップに興味を持ってくださっているのかを把握できると、その人数に応じて今年の開催可否など、具体的な計画を立てる際の参考になります。
「行けたら行くよ」というお気持ちだけでも大歓迎ですので、よろしければぜひ【LINE公式アカウント】に「名古屋」とひとこと送ってやってください。
よろしければオープンチャットにも…
また、名古屋でのワークショップ開催に向けて、「どんな方が興味を持ってくださっているのかな?」という声をゆるやかに集める場として、LINEの【オープンチャット】を開設しました。
オープンチャットとは、LINEの友だち同士でなくても参加できる、匿名参加型のグループトークです。ニックネームでご参加いただけるので、お名前やLINEアカウントが他の方に表示されることはありません。
「まだ参加できるか分からないけれど、ちょっと気になっている」
「名古屋で刺繍のイベントがあったら嬉しいな」
そんな方も、ぜひお気軽にどうぞ。見るだけのご参加も大歓迎です。
オープンチャットへのご参加はこちらから → 名古屋|アズママイコ刺繍教室準備室
また新しい出会いがあることを、心から楽しみにしています。
「名古屋で刺繍教室を探している」という方にとって、私の教室の雰囲気や内容を体験していただく機会になればと思っています。
おわりに
まだ詳しいお知らせは何もできない段階ですが、こうして少しずつ準備を進めていることをお伝えしたくて、記事にしました。名古屋にお住まいの方、近隣の方、そして「行ってみたい」と思ってくださる方。また新しい出会いがあることを、心から楽しみにしています。