皆さんこんにちは。刺繍作家のアズママイコです。
今日は誰に質問されなくても私から語りたい
クロスステッチ の分類とそれぞれの楽しみ方
についてご案内したいと思います。
![](https://azumamaiko.com/wp-content/uploads/2021/04/名称未設定のアートワーク-8-100x100.jpg)
![](https://azumamaiko.com/wp-content/uploads/2021/04/名称未設定のアートワーク-11-100x100.jpg)
ここを押さえると暮らしにあった楽しみ方が
できるはずです!
本題に入る前に、
そもそも「クロスステッチ がどんなものなのか」を
よくご存知ない方がいらっしゃいましたら
先にこちら↓をお読みくださいね!
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クロスステッチ のやり方は?メリットとデメリットも。|初心者さんにもおすすめ
皆さんは クロスステッチ をご存知ですか? ただ「×」のステッチを並べていくだけで 作品を作ることができる楽しい刺繍で、 図案は世界中にいっぱい! 今日は、何十年の愛好家も珍しくないこの世界を ご案 ...
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何のためのジャンル分け?
まず、どうしてここで クロスステッチ を
ジャンル分けする必要があるのでしょう。
目的はズバリ、
皆さんの気分に合わせて
どんなクロスステッチ 作品に取り組むといいかを
分かりやすくするためです。
![](https://azumamaiko.com/wp-content/uploads/2021/04/名称未設定のアートワーク-8-100x100.jpg)
ただ「×」を重ねて図案のとおりに刺していくだけの
クロスステッチ ですが、
気分に合わない作品に取り組むと
しんどくなってしまうことも充分にありえます。
小さいと楽で、大きいと大変…?
そんな単純なものではないですよ!!
では実際に クロスステッチ のジャンル分けをしてみましょう!
![](https://azumamaiko.com/wp-content/uploads/2021/04/名称未設定のアートワーク-11-100x100.jpg)
あくまでアズママイコによる独自分類です!
まずは名前だけでも列挙してみます。
- 上下左右対称デザインタイプ
- つながるタイプ
- アイランドタイプ
- 繰り返しタイプ
- 不規則タイプ
- シンプル配色タイプ(1色や2色など)
- 多色配色タイプ
- 絵画タイプ
- 幾何学模様タイプ
- 全面刺し(←このジャンルは本当に存在します)
いっぱいありますね!
一つ一つを簡単に見ていきましょう。
図案配置に関する分類
クロスステッチ の図案の中でどのような配置のものがあるでしょう。
上下左右対称タイプ
その名のとおり、図案の模様が
上下対称であったり左右対称であったり
もしくは上下左右対称であったりするものです。
たとえばアルファベットでいうと
「C」は上下対称、
「W」は左右対称、
そして「X」が上下左右対称!
ということになりますね。
対称になっているものは形の把握がしやすいので
そうでないものに比べるとミスのリスクが
低くて済みます。
つながるタイプ
たとえば「□」のように周りを一周
ぐるりと取り囲むようなデザインの時には
途中で目数を間違えたりすると
一周がつながらなくなるようなことがありますね。
そういったミスは悪目立ちしますから、
絶対にそうしたくない分、いつもよりも
確認をしっかりとしながら刺す必要があります。
アイランドタイプ
たとえば「ガラパゴス諸島」のように、
色々なモチーフがつながることなく
あちこちに浮かんだようなデザインのものです。
モチーフ同士の間にスペースが空いているので
モチーフからモチーフへ飛ぶ度に
空ける目数を数えなければいけないことが少し手間になります。
ですがその反面、
![](https://azumamaiko.com/wp-content/uploads/2021/04/名称未設定のアートワーク-8-100x100.jpg)
というメリットもあります。
それはそれで助かりポイント!
繰り返しタイプ
同じモチーフを繰り返すデザインです。
たとえば「A A A」「●●●」といった具合。
これが「A B C」となると
繰り返さないことになりますが、
それでも「a b c a b c」となると
繰り返すタイプだということになりますね。
何がどう変わるかというと、
繰り返すタイプのデザインは
ある程度の分量を刺して頭に図案が入ると、
図案とずっとにらめっこをしなくても
サクサクと刺せるようになるのでが楽しみやすくなります。
不規則タイプ
たとえば
アヒルスワンちゃん、お花、葉っぱ…
というように並びに特にルールなどなく
デザインされているもの。
全て、図案の目数をしっかりと確認しながら
刺す必要がありますね。
「きれいなお洋服を着たお姫様」のようなデザインも
ここにカテゴライズされると考えましょう。
配色に関する分類
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シンプル配色タイプ
1色だけ、2色だけ…といったように
糸の色をしぼった配色のものです
多色配色タイプ
先ほどのシンプル配色タイプとは違って
複数の色をつかった配色のものです
リアル性の分類
絵画タイプ
風景や人物、動物など、具体的なものを描くようなもの。
イラストのようなタッチのものもあれば
まるで写真のような作品もあります。
幾何学模様タイプ
たとえば◯や△や□などといった、
それ自体が意味をなさないような図形を並べたりして
連続性を持たせたりしてつくる模様のデザインです。
ちょっと特別な クロスステッチ
「クロスステッチ 全面刺し」と検索するとたくさんの情報が出てきます。
これは私の独自分類ではなく、本当に実在するジャンルだとお考えください。
全面刺し
布いっぱいに隙間なく、
余白になるはずの部分にも全てステッチを入れて
全面を埋め尽くすタイプのクロスステッチ です。
まず一番に有名というとやはり
「HAED(Heaven And Earth Designs)」でしょう。
使用する糸の色の数もとても多くなる傾向にあります。
まるで写真のようなリアリティーはすごいと思うのですが
私の個人的な好みでいうと、
写真は写真、絵画は絵画、刺繍は刺繍。
写真そっくりの刺繍をするくらいなら写真そのものを飾りたい。
と思っています。
こういった考えは人それぞれと思いますが、
私にとって一番表現の幅が広いと感じるのは絵画です。
そして現実に一番近いところにあるのが写真。
では刺繍の一番が何かというと…
![](https://azumamaiko.com/wp-content/uploads/2021/04/名称未設定のアートワーク-11-100x100.jpg)
一番暮らしに密着できるものであり
一番中毒性があるものですよね!!!!
だからこそ、全面刺しの作品は
いつか必ず自分もデザインするぞ!と思っています。
私のしたいのは、写真を目指すようなデザインではなく
絵画のような刺繍らしい全面刺し!
ちなみにですが2年ほど前に一度トライし、
色のチョイスに納得がいかず寝かせたものがあります。
懐かしい、こんちゃん!(ポメラニアンです)
少し離れて見るとどんなデザインかが伝わるでしょうか。
これは私のデザインしたビーズ刺繍のアイテムを
全面刺しで表現しようとしたものです。
向こうの方に少し写っていますが、
図案枚数もとても多く(20ページくらいになりました!)、
糸の色の種類も多いです。
![](https://azumamaiko.com/wp-content/uploads/2021/04/名称未設定のアートワーク-11-100x100.jpg)
刺繍糸の管理の仕方や収納についてはこちらをお読みくださいね!
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…とクロスステッチ の 全面刺し については
思うこと、書きたいことがいっぱいありますので
それもまた別の機会に改めたいと思います。
クロスステッチ の分類を把握したうえで作品を選びましょう
さて、今日は私の独自分類で
10種類ほどの刺繍タイプをご紹介してみました。
↑ アイランド・不規則・中型・多色タイプ
今度の記事では上にあるように
どの作品がどういった分類のものなのか
その作品はどういう気分(もしくは性格)の人に
楽しんでいただきやすいものなのかを
これまた私目線で語りたいと思います。
忙しい人にはこれ、
パズルをさくさく解きたい人にはこれ、
難解パズルをスリルとともに味わい人には…
など、その人の暮らしで楽しむコツをお伝えします。
大事なことなのでもう一度書きますが、決して、
「小さい作品が簡単、大きいものは大変」
というだけのことではありませんよ!!
それではまた。ごきげんよう。