ハンドメイドを仕事にする

ハンドメイド の品、いくらで販売すればいいでしょう? | 初心者 さん編

ぎもんさん
ハンドメイドの品… いくらで販売すればいいでしょう??

皆さんから時々お聞きする

シンプルなお悩みです。

初心者だから安くしてみようか。

割が合わない。高くしてみようか。

どちらも事実だから

この2つの思いを行き来しては

価格に迷う方が多いようです。

今日はこれについて、

私の考えを書きたいと思います。

アーちゃん
仮に、

アクリルたわしを編んだものを

地元のお土産屋さんで販売する

という設定にしてみましょう。

 

ハンドメイド の品、いくらで販売すればいい?

マイコ
いくらで販売すればいいか

というのは、

いくらで販売したい

ということです。

 

もう少し詳しく説明すると、

  • 黒字にしたいですか?
  • 材料費と経費はいくらかかりますか?

というのが始めに考えていただきたいことです。

 

そして、結論を先に言ってしまうと、

もしもその品が売れて
「また同じものを作ってください」
と言われた時に
「ありがとうございます!」
喜んで次を作る気持ちに
なれる価格を付けるのが一番!!

だと思っています。

 

ではここから少し詳しく

書いていきたいと思います。

黒字にしたいですか?

これは

「当たり前!黒字でなくちゃ!」という方が

ほとんどなのではないかしらと私も思います。

ですが、必ず黒字でなくてもいいという方も

たまにおられます。

マイコ
私は、どちらでもいいと思います。

その人の気持ちが一番大切です。

 

収入のためにやるのではなくて、

ただただ手を動かすことが大好きで、

今たくさん作っているこの品を

ただ溜め込むだけだと張りがないから

欲しいと言ってくれる人に受け取ってほしい。

儲からなくてもいい。

ご本人がそういうお気持ちなら

黒字でなくてもいいと思います。

 

作ることが趣味になるように、

売ることも楽しければ趣味としてもいいのでは

と思うのです。

マイコ
お店屋さんごっこ、
大人になると楽しさ倍増です。

そういうわけで、

「黒字」を目指すことが

当たり前でなくていいのです。

 

他には、幼稚園のバザーなどで

ハンドメイド品を売らなければいけなくなり、

売れ残ることを避けたいので

とにかく手に取りやすい、選んでいただきやすい

価格をつけたい場合なども

時には「黒字」なんて言っていられない時が

あるのではと思います。

 

既に暮らしがきちんと成り立っていて

ハンドメイドで稼がなくてもいいのであれば、

「黒字でなくてもいい」と思っても

かまいません。

誰に何と言われても、

「私がそれで楽しいのだから」

胸を張って楽しんでください!

 

「黒字にしたい」という方にも

ご自身の思いを大切にしてほしいです。

せっかくハンドメイドで一生懸命作るのです。

材料費だけでなく他に経費もかかります。

黒字にしたい」という方も

胸を張って黒字を出してください。

 

メモ

黒字にしたい、赤字になってもいい、

どちらでもいいのです。

ご自身のお気持ちを大切に。

 

作って売るためには いくらくらいかかりますか?

黒字にしたい方もそうでない方も、

利益が出るかどうかを考えるためには

もちろん材料費・経費などがいくらかかるかを

把握する必要があります。

材料費

たとえばアクリルたわしであれば、

材料費は基本的に、アクリル糸代でしょう。

他の材料でパーツを付けるなどがなければ

シンプルにこれだけで済むかと思います。

 

経費

それでは経費についてはどうでしょうか。

 

  • お土産屋さんへ納品する時に
    納品書が必要であればその用紙代、
    プリント代
  • お土産屋さんへの納品にかかる送料
    車やバスで持っていくのであれば交通費
    (引き上げにも同様に費用がかかります)
  • 商品の包装にかかる資材費
  • お店さんでの販売手数料
  • 編み針などの道具代

 

場合によっては

1つのアクリルたわしにかかる材料費より

経費の方がかかるかもしれません。

 

たった1つだけで納品するのではなく

ある程度まとめて販売するのであれば

割合は下がっていくものと思います。

 

この経費のことを考えずに

材料費だけで計算してしまって

販売価格を低く設定しすぎると、

活動すれば活動するほどしんどくなってしまう

ということもありえます。

 

人件費

マイコ
あなたの時給はおいくらですか?

パートへ出た時ほどの時給が欲しいですか?

それとも、テレビを見る片手間で作るなどして

内職さんくらいの程度で充分でしょうか?

 

1つを作るために何分かかりますか?

 

また、特別なデザインを考えたのであれば、

そういったデザイン費も価格に盛り込むことが

あってもいいでしょう。

マイコ
というか、

あって然るべきです!

 

ハンドメイド 品の価格を設定する

以上のことを考えて、価格を設定します。

始めにも書きましたが、

もしもその品が売れて
また同じものを作ってください
と言われた時に
ありがとうございます!
と喜んで次を作る気持ちに
なれる価格

…そんな価格設定を

ご自身のお気持ちを大切にしながら決める

これが大切です。

 

  • 本当は300円欲しいんだけど、
    それじゃ売れないだろうから
    100円にしておこう
  • 同じものが売られている相場は
    だいたい100円くらいだから、
    それより高くは設定しづらいな

といったように、ご自身の気持ちを無視して

判断する価格では長続きしないかもしれません。

 

だからといって好き放題に高い価格を付けると

どんなに気持ちや希望を優先したといっても

売れない時は売れません。

 

そんな時には、また改めて

ご自身がどうしたいかを考えてください。

 

今より努力してでも売りたい

誰かに喜んで買ってもらえるようなものを
作れるようになりたい

 

もしそんな風に目標を高めることができたなら

きっとハンドメイドのお仕事レベルも

上がってゆくことでしょう。

 

そして、価格を決めて終わってしまわずに、

できるなら次に「売れる工夫」も

してみませんか?

 

価格を決めたら、あとは売れる工夫をしましょう

大好きな ハンドメイド で販売をしてみる!

価格も決めた!

 

ぎもんさん
…でも売れるのかしら。
売れなかったらどうしよう。
マイコ
工夫も大切ですよ、
ちょっと考えてみましょう!

 

たとえば…

地元のお土産屋さんでアクリルたわしを
1つ 200円で売ることにした場合

どんな包装をしますか?

シンプルに?

最低限で?

アーちゃん
シンプル=最低限
とは限りませんね。

 

それとも、手にとった人が

誰かにプレゼントしたくなるような

かわいらしいラッピング?

 

私ならこう考えます。

マイコ
地元のお土産屋さんで
アクリルたわしを
買ってくれるのって
どんな人かしら?

つまり、お客さまの姿を想像するのです。

(↑よく聞く言葉ですよね)

 

私が想像したお客様は2パターン。

パターンA

アクリルたわしの良さを既に知っていて
元から欲しいと思っている主婦の方

元から欲しいと思っている方は
既に良さをご存知なので

過度なラッピングは必要ないでしょう。

ですが、その良さをご存知だからこそ

仲のいいお友達へのちょっとしたプレゼントに

と思っておられるかもしれません。

シンプルま包装をしておいて

アクリルたわしの手入れの仕方などのメモ

一緒に入れてみてはどうでしょう。

また、

吊るして乾かしやすいようにしています」

などといったようなポップを用意する

といいのでは。

マイコ
お店に納品した品たちは
自分たちで接客をして
オススメすることができませんが
ポップがあれば、きっとお客さまにも
ご覧いただきやすくなりますよ

 

パターンB

学校のお友達に旅のお土産おこづかい

買ってあげたいと思っている小学生の女の子

たとえばうちの娘たちが小学生だった時には

お友達とお土産を交換したりしていたのですが、

その予算がだいたい数百円でした。

その予算内で

「あ、これかわいい!」と思えるものに

出会うことがなかなか難しかったです。

(うちの娘たちにとって、

お友達にプレゼントするには

見た目のかわいらしさ予算

何より大切でした)

 

また、小学生のお子さんに

食器を洗うためのたわしが必要か

というとそうではありませんので、

小学生のお子さんが欲しくなるようなアイテムを

開発したらいいのではと思います。

 

たとえば…

  • 毎日使うヘアブラシを
    きれいに洗うためのアクリルたわし
  • スマホの画面をきれいに服ための
    小さな小さなアクリルたわし
アーちゃん
キーホルダーの金具などを
付けておくと便利かも。

 

かわいらしくラッピングをしてあげて、

それも全てを完成させてしまわず

お買い上げになったお子さんに

お友達へのメッセージを書き込めるような

余白をカードに残しておくとか…。

もちろん、その場合には

お友達へのメッセージを書いてね

といったポップを売り場に出してあげてください。

 

…といった具合です。

 

マイコ
想像力、大事!
アーちゃん
妄想力も大事!

 

誰かを想って作る、って

たとえばこんなことではないでしょうか。

そして、ここに挙げたことは

ちょっと思いついただけのものです。

皆さんは他にどんなパターンを

想像されるでしょうか?

 

コツは、

誰にでも響くものを作ろうとしないこと。

 

誰にでも響くものを狙って作ったものは

誰にも響かないものになってしまう

とよくいいますが、

本当にそのとおりだと思います。

 

(男の子にも女の子にも

買ってもらえるようなものなんて、

「鬼滅の刃」と「コナン」くらい

ではないでしょうか!)

 

ハンドメイドの品は、

せっかく色々と考えて作れるのですから

誰に、どんな風に、と

考えるのが一番と思います。

 

最後に

大好きなハンドメイドで作ったものを

販売してみるということ。

とても楽しいことです。

素人の出来なのに…とどこかで

悪く言われてしまうかも…みたいに

不安もあるかもしれません。

でも、文句を言いたい人のことは

放っておいて、やりたいことを

楽しんでやってみましょう。

 

また、

ハンパな気持ちでものを作って売るな!

なんてきつい言葉をSNSで書く人も見かけます。

 

去年の今ごろだったか、

コロナの対策もきちんとできていない素人が

マスクを作って売ろうとするな!

プロはきちんと対策をして作っている!

というブログを見て

マスクを人に作ってあげることが怖くなった…

という人もいました。

 

誰の言葉に喜ぶか、

誰の言葉に傷つくかも

自分で決めてしまいましょう。

 

私も10年くらい前には

少し遠くから私にひどい言葉を

ぶつけてくる人の言葉に

傷ついたり泣いたりしたことがありました。

(中にはぶつけてくることもなく

陰で言いたい放題の人もいました)

(刺繍の仕事に関してのことでは

ありませんでしたが…)

 

そんな時、夫に言われたのが

これでした。

「誰の言葉に傷つくかを自分で決めるといい」

 

心のモヤモヤが一気に晴れました。

 

今ではすっかり

そんな生き方をしています。

 

私を傷つけることができるのは、

私が大好きな人たちだけです。

 

アーちゃん
あれ、なんかちょっと

お説教くさくなっちゃってるよ!

 

どうか、

あんまりきつい言葉を真に受けて

縮こまってしまったりせずに、

ハンドメイドを楽しんでくださいね!

 

マイコ
私も楽しみます!!

 



 

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  • この記事を書いた人

刺繍作家 アズママイコ

1979年生まれ・大阪市在住 「かわいいを持ち歩く」をテーマに作品やキットの制作をしています。 2010年刺繍作家として活動を開始、2012年10月刺繍教室を、2016年5月からは仕事にしたい方向けの認定講座も始め、これまで200名以上の方の刺繍デビューをお手伝いしました。 ★家族:夫、高3長女、高1次女 ★趣味は洋ラン・ピアノ

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