皆さん、こんにちは。 とうとう夏休みが始まりましたね!
今日は、小学生のお子さんに「楽しく手芸をさせてあげたい」というママに向けて、おすすめのキットとその理由をご紹介したいと思います。
夏休みの宿題として「親子ともに納得のいくいいもの」を作らせてあげたい。段ボールで作る水族館もいいけれど、また学校から持ち帰ってきたものを捨てるのも心苦しい…! できるなら作る時間も有意義なものにしたいと思われる方はぜひ最後までゆっくりお読みください。
子ども が頑張れる、大切なポイント3つ!
(↑写真は小学3年生だった時の次女!)
- 作っていて嫌にならない作品
やってもやっても終わらない…なのに期限もある…。そんな苦しい作業にならないことが大切です。嫌になる前、まだ楽しいうちに完成してしまう! …それくらいのものを選びましょう - 多少 上手にできなくても満足のいくデザイン
たとえば好きな色のものを選ばせてあげるとか。いくつかを一緒に見て「やりたい」という言葉がお子さんから出てきたものを選ぶ方がきっといいと思います。 - 作ったものが捨てられることなく、誰かに大切に使ってもらえる、もしくは自分で使えるアイテムであること。
「せっかく作っても捨てられる予感」がしているより、本当に使うものを作っていると分かっている時の方が一生懸命取り組んでもらいやすいです。
子ども が 夏休み に楽しめる 刺繍 キット
以上のポイントを押さえながら、私がオススメしたいキットを簡単なものから順にいくつかご紹介します。
くまちゃんの壁飾りシリーズ
- KIT020「くまちゃんだよ」
- KIT021「夏だよ」
- KIT022「なかよしだよ」
こちらのキット3つは、仕立てが一切必要ない作品です。
土台となるフェルトが既にフレームにはめられた状態のキットですから、お子さんは、できあがりの写真を見ながらくまちゃんのお顔や周りの模様を簡単に縫い付けていくだけ。
中でもKIT020「くまちゃんだよ」には初心者さん用のご用意があります(中級者さん用と選べるようになっています)。くまちゃんの形のフェルトもカット済み、縫い付ける場所にもガイドがついた状態の材料をセットしています。
つまり、このキットが私のデザインしたものの中で一番簡単なものです。
「くまちゃんの輪郭が上手にカットできなかったら一気にやる気をなくしちゃいそう」「ずっとそばについて教えるのは大変」という場合は、この初心者さん用をお選びください。
この初心者さんver.は、ママがそばについていれば、幼稚園のお子さんでも作ることができるほどですよ!
型紙を元に、ゆっくりでもいいのでママが(もしくはお子さんが)フェルトをカットできそうであれば「中級者さんver」をお選びください。ここでいう中級者さんは、お子さんとしてのレベルの話です。=大人でいう初心者さんくらいの簡単さです。
KIT021「なかよしだよ」ではくまちゃんが2匹になります。
KIT022「夏だよ」ではくまちゃんの他にカモメ達や灯台などのモチーフも登場します。また、“SUMMER”の刺繍での文字入れも出てきます。その部分をお子さんのお名前などに変更してみても素敵ですね。
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夏休みにおすすめ2024年版! お子さんに楽しんでほしいクロスステッチ
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フェルトとビーズで作るニードルブック
お嬢ちゃんでも作れますよ! ということで「お嬢ちゃんニードルブック」といいます。ブック状になっているのですが、中のページの部分に針を刺してしまえるようになっているお役立ちアイテムです。
説明書は大人の方が読む前提で作っています。表とか裏とか、下からとかどうとか。そういったことを大人の方が理解をして、指で差してお子さんに説明してあげてください。何をどうするのかさえお子さんが理解してくださったら、作業そのものは本当に簡単です。時間もそこまでかかりません。
あっという間にくまちゃんができて、周りにキラキラをつけて、あとは順序どおりに仕立てていきます。先ほどの壁飾りと比べると、仕立てもやる分こちらの方がレベルアップです。
仕立ての場面では、段階ごとに説明をしてあげるとストレスなく作っていただけます。
お顔を上手に作るポイントは、まず目(ビーズ)を付ける時に頭のてっぺんから顎先までの中央の高さに目を配置することです。もしもうまくいかなくても、ペンで描く絵などとは違って簡単にやり直しがきくのがいいところ!
→仕上がったものはお子さんのお裁縫道具に加えると針がすっきりと収納できますし、針を使う度にきちんとしまうことの大切さを教えてあげやすいのでデビュー作としてもちょうどいいアイテムです。
刺し子 花ふきん
こちらは私のオリジナルキットではなく、オリムパスさんというメーカーさんのキットとなります。
晒(さらし、という布)に図案が既に転写されていて、こちらはステッチを入れ終えた後で水につけると消えてくれるという便利さ。
お子さんの年齢ややる気に合わせて全面刺すまでがんばるか、一部に入れて他を入れずに仕上げるかを決めてください。
刺し子の特性上、横のステッチは横で一気に全部、それを終えてから縦、それを終えてから斜め…と入れる都合があるので、途中で「やっぱり一部だけにしよう」ということが
できません。(そういうデザインにする場合はいいのですが)
もしも一部だけに入れられる場合は始めからどの範囲だけと決めておいてスタートさせましょう。
ちなみにですが、全面にステッチを入れる場合、デザインにもよりますが朝から夕方までぶっ続けで刺したとしても1日で仕上がることはそうそうありません。数日かかります。もしも1日1時間くらいでと予定した場合は1ヶ月かかることも充分にありえます。ある意味危険です。
提出するものだから絶対に○日までに仕上げなきゃ…!と追い詰められてしまうと、手芸そのものが「しんどくて嫌なもの」になりかねませんので、初めてのお子さんに期限付きの全面刺しは危険だということをここでしっかりと宣言しておきます!
大切なことですのでもう一度。
夏休みに花ふきんの全面刺し×子ども の組み合わせは、
ただ、仕立ての作業がほんのわずかなのでとにかく「チクチクと刺し子を入れること」に没頭できるというのはいいところです。要領が分かれば、ずっとママが説明をしなくても一人でマイペースに進められるというのもメリットの一つです。
ワーキングママのお子さんにはとてもいいかもしれません。
要は、全面ではなく半分だとか一部分ということにすればいいのではと思います。(そして、夏に作ってみて「刺し子って楽しい!ハマった!」という場合には、次はぜひ日々の楽しみとしてゆったりと全面刺しも楽しんでほしいところです)
完成した花ふきんは、お弁当包みなどにしてもランチョンマットのようにしてもいいですね。一生懸命に手を動かして作ったアイテムが実際に役に立ったり大切に使われているのを見るとお子さんの満足度もグーンとアップすること間違いなしです!
(↑そしてこちらは小学5年生だった時の長女です)
今日は「お子さんだけで作業ができる刺繍キット」をご紹介してみました。
この他には
- 親子で作業分担して楽しめる刺繍キット
- ママが楽しむ刺繍キット
についても別記事で書く予定です。
記事内でご紹介しました刺繍キットは、ネットショップ「暮らしの刺繍雑貨店」にて販売しております。初心者さんにも中級者さんにもおすすめの手芸道具やその理由などについても商品ページでご説明していますので、皆さまぜひご覧くださいませ。