こんばんは。刺繍作家のアズママイコです。
刺繍作品アルバムの 05 をお届けします。
ではさっそく本編へ。
★この連載のまとめページはこちら
↑ 01〜04へのリンクをまとめています
大切な大切なお雛様

2019年3月に撮影。私の刺したこぎん刺しと一緒に。
これはまだ娘たちが赤ちゃんだった頃に、私が元町大丸で少しずつ買い集めた小さなお雛様です。
当時は神戸・舞子に住んでいて、「私のためのもの」「すみれの分」「らんの分」と、3組そろえました。今でも毎年、大切に飾っています。
実はこのお雛様について、ひとつ気になっていることがあって──
購入時「宮城あたりの職人さんが手彫りしたもの」と聞き、いつかまた別の作品も…と楽しみにしていたのですが、そのすぐ後に東日本大震災が起こり、どんなに探しても工房の情報を見つけられずにいます。
とても愛らしい手彫りの木彫り人形。
もし、この作り手さんをご存知の方がいらっしゃれば、どんな些細なことでも教えていただけたらうれしいです。
クロスステッチ"LIFE"をバッグに
刺し終えた図案「LIFE」を使って、手提げバッグに仕立てました。
大きなマチと太めの持ち手で、荷物をたくさん入れてパンパンにしてもかわいいです。一泊旅行の荷物くらいなら入ります。
表面の刺繍布と裏側のリネンの色。ファスナー布の色、内布の色。つみき遊びをするような楽しい配色にしてみました。
ファスナー部分には、パキッと明るい色を組み合わせて。開けるたびに少し楽しい気持ちになります。ジップの金具も、左右で色を変えています。
短大を出てすぐ、宝塚の合唱団でピアノを弾いたり、子供たちに歌やダンスを教えるお仕事をしていました。その頃にお世話になった先生からいただいた、ミモザのティーカップ。割ってしまいそうで普段は使えないけれど、この日はバッグが完成した記念に。あたたかい紅茶を淹れて、しみじみと味わいました。
ミモザの刺繍
そしてこれが、私の刺した小さな小さなミモザのリース。ほんの数センチの世界だけれど、春の光を集めるような気持ちで、ひと針ずつ刺しました。
これを刺した頃には、「ミモザの日」という言葉も今ほど知られていなくて──。ある年、阪急うめだ本店さんでいただいたワークショップの開催日がたまたま3月8日で、暦を調べていて初めてその記念日を知り、それをきっかけにこのデザインが生まれました。
ピンクの"LIFE"もバッグに仕立てる
このピンクの「LIFE」は、まるでお菓子の箱のようなやさしい色合い。そばに置くものや道具との組み合わせも、自然と甘いトーンになりました。どこまでも自分の「好き」で作る時間。使う楽しみの前の、作る楽しみ。
ここにも、カファレルの包み紙に描かれたかわいいミモザ。中身のチョコレートのは夫の口へ、かわいい缶は私の宝物に。道具まわりに好きなものがあると、それだけで作業時間の楽しさも増します。
それまでは「バッグの中をお気に入りでいっぱいにしたい」と思って、小物ばかり作っていました。でもそろそろ、刺繍そのものをバッグにしたい…という気持ちがふつふつと。そんな思いから「LIFE」をデザインし、色々な形に仕立てました。
つづく
10枚の写真を振り返るのは、あっという間。
なかでもここで載せたバッグは、今でも愛用しているひとつで、作ったときの記憶がずっと色褪せずに残っています。
この春、すみれは小学校を卒業しました。
振り返れば、6年間もやっぱりあっという間でした。
刺繍のある暮らし
このアルバムシリーズを通して、少しずつ過去の作品を振り返っています。前回のvol.4 も、よければあわせてご覧ください。
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